男前な彼女
突然のことに、頭の回転がついていかなくなる。
抱き合った……?
上牧以外の男と…?
もしかして…
浦河のこと…?
なんで…知ってんの?
「どうなんだ?」
上牧の手に力が入る。
真剣な瞳が、さらにあたしを追い詰めて、心臓が異常な程に高鳴り始めた。
「あ、あれは別に…っ……んんっ!」
必死で口を動かして、否定しようとしたが、
最後まで言う前に口を塞がれる。
上牧はいつもより荒々しくて、怖くて…
あたしは抵抗できなかった…………