男前な彼女

きっと大丈夫




◇*.・゚.・゚.・゚.・゚

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あたしが家に帰ったのは朝9時。




あの後、上牧が離してくれなかったことは言うまでもない。



怒っているような、荒々しい上牧に圧(お)され、抵抗なんて無に等しく、


あたしは強引に抱かれた。








「咲夜ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



「……朝陽…兄ちゃん…」



「お前、どこ行ってたんだよぉ!心配してたんだぞぉ!!」



家に帰った途端、朝陽兄ちゃんはあたしにすがりついて、泣きじゃくっている。





目の端で、海兄ちゃんが部屋の前であたしを手招きしているのが見えた。




「朝陽兄ちゃん、ちょっと待ってて」




あたしは朝陽兄ちゃんをなんとか離し、海兄ちゃんの部屋に入る。










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