男前な彼女
心配かけちゃってたんだな…
そうだよね…
妹が朝まで帰ってこなかったら…
しかも連絡もなしなんて。
上牧があんなことしたのも、元を辿ればあたしのせいなんだから。
真面目に反省をしていたら、海兄ちゃんは急に、ニヤリという表情をした。
「…にしても…」
「…え?」
さっきの真剣な表情はどこへやら……
「咲夜が朝帰りするようになるなんてねぇ……」
海兄ちゃんは楽しそうに笑っている。
「ち、ちがっ!…あれはあいつが…っ!!」
「まぁ、いいんじゃない?青春だねぇ~」
海兄ちゃん!キャラ変ってるから!!
どうやら、海兄ちゃんまでアホの一員になったようだ…。
海兄ちゃんだけは、と信じていたのにっ!!(泣)
「でも、遅くなる時はちゃんと連絡をするように!」
「はい!」
兄ちゃんたちは良き理解者だ……
なにか理由があると考えて、あんまり怒らないでいてくれる。
――いい兄ちゃんたちを持ったなぁ……
つくづくそう思う。