男前な彼女

暗闇の中へ






俺は高槻さんに会いに行った。





正直、もう会ってくれないんじゃないかとか思っていたけど高槻さんは会ってくれた。






君は優しいね……



でも、俺は優しくない。











「質問の答え、聞いてないよね」



「…え?」




「上牧君のこと好きなの?」






答えなんて知っているのに……







「好き……なんだと思う…」









この間 聞いたときは答えなかったのに…。



自分の気持ちの整理が出来たってことなのか?










でもまぁ、高槻さんがそう答えることなんて、分かってた。




いずれ、上牧君が好き、って言うんだろうな…って。












でもね、そんなに顔を赤くしながら言わないでよ……








壊したくなるだろう…?











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