男前な彼女



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夕食の時、あたしのバイトが話題になった。





「咲夜、どんなバイトしてるんだ?」




お父さんが漬け物をガリガリと噛みながら言う。






「喫茶店で店員をすることになった」


「喫茶店で店員!?」






朝陽兄ちゃんが即座に反応する。


何を想像しているのか、にやけ顔になっている。



自分の兄ながら…気持ち悪い。






「こここ、今度!そこに行ってもいいか?」


「別にいいけど……」


「じゃ、場所を教えてくれ!!」







――店に来て、何をするつもりなんだ……?





何をするつもりなのかは分からないが、きっと良いことではないだろう。





あたしは何も騒動がないことを、ただ祈った。










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