男前な彼女

先輩達に囲まれて




◇*.・゚.・゚.・゚.・゚

◇*.・゚.・゚.・゚




「へぇ~……じゃあ、今日 朝陽さんが来るかもしれないの?」


「うん……」





――断定は出来ないけど、昨日の様子だと多分、来るだろうな…




バイト先の喫茶店で、南に昨日のことを話した。


ちなみに、今は更衣室で着替え中。






「いいじゃん、別に。妹のことが気になって仕方がないんでしょ。私、結構 朝陽さんのこと好きだけどなぁ」


「またまた……そんなこと言ってると、浦河が怒るんじゃない?」







――おっと、しまった…



南の前で浦河のことは言わない方がいいんだった。




――あらあら……



もう見慣れた不機嫌な顔は、いつ見ても可愛いものだ。




最近、これが見たくてわざと浦河の話題を出したりする。


我ながら意地悪だ。







「私、先に行ってるね~」







――あーあ…


行っちゃったし。





やり過ぎると、本当に南の機嫌を損ねるので注意が必要だ。









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