男前な彼女
「まぁ、詳しいことは後でいいから。とりあえず、ご注文は?」
「咲夜で」
「やかましい」
ブスッとしている上牧から注文をとり、みんなのところに戻った。
すると、真っ先に南が寄ってきた。
「どしたの~?あれ、上牧君だったよね?」
どうやら、南は気付いていたらしい。
南が気付くほどなのに、彼氏に気付かないあたしって一体…。
「…なんか、よく分かんないけど、あたしがここで働いてること、知ってたんだけど……」
「そりゃそうでしょ、私が教えたんだから」
「★○▼◎※◇√!?」
この歳になって、始めて日本語が分からないと思った。
「南…だったのね……」
「なにー?ダメだったー?」
「いや、別にいいけど……」
前から思ってたけど、南と上牧は情報交換しすぎじゃないのか?