男前な彼女
第8章【クリスマス】
犬みたいに
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「…んっ……」
少し重い体をゆっくりと起き上がらせる。
あれから何時間ぐらいたっただろう。
もう記憶すらない。
上牧は隣でぐーぐー寝てるし……
――つか、そろそろ帰らないとな……
こんな時間に帰って、朝陽兄ちゃんとお父さんがなんて言うか……
「おい、上牧。起きろってば」
とりあえず、上牧を揺すって起こしてみる。
「……んぁ?」
――何、間抜けな声出してんだよ。
こっちは、それなりに焦ってるんだ。
「……」
ん?
――目が怖いよ上牧君?
な……
もしかして……