男前な彼女




「それにしても、上牧君もやるね~」



「当然だろ」



うわぁ…南がせっかく誉めてんのに…感じ悪っ!





「じゃ、じゃあ私は失礼しますねぇ」



女の子がそう言ったとき、何気なく名札を見た。



『橘』



橘…?




あーーーーーー!



「あっ、あの!」



「……はい?」



女の子は振り返る。



「もしかして…橘 詩織さん?」




「……そうですけどぉ?」






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