男前な彼女
「ちょっ…!上牧!?」
初めてのその感覚に、焦る。
そんなあたしを無視して、上牧は寝室へとあたしを連れてきた。
ベッドの上に優しくおろされる。
「上牧……?」
上牧はあたしを押し倒して、その上に馬乗りになる。
――ヤバい。
心拍数がめちゃくちゃ上がっているのが分かる。
体が熱くて、心臓がうるさくて…
――あたし、ヤバい…
「か……かんま…」
「抱かせろ」
あたしを見つめたまま、はっきりと言った。
「今日は、抱かせてくれ」
あたしは目を閉じて、また言い訳を心の中で囁く。
今日…だけだから――