男前な彼女




「ちょっ…!上牧!?」





初めてのその感覚に、焦る。




そんなあたしを無視して、上牧は寝室へとあたしを連れてきた。


ベッドの上に優しくおろされる。







「上牧……?」






上牧はあたしを押し倒して、その上に馬乗りになる。






――ヤバい。







心拍数がめちゃくちゃ上がっているのが分かる。


体が熱くて、心臓がうるさくて…






――あたし、ヤバい…









「か……かんま…」



「抱かせろ」






あたしを見つめたまま、はっきりと言った。










「今日は、抱かせてくれ」









あたしは目を閉じて、また言い訳を心の中で囁く。
















今日…だけだから――


















< 255 / 412 >

この作品をシェア

pagetop