男前な彼女
★大和目線★
俺は、朝陽さんの部屋に促されるまま入った。
片付いた部屋ではあるが……
そこらじゅうに咲夜の写真。
咲夜がちっちゃい頃のものや、小学生のもの、最近のまである。
――マジで咲夜のこと好きなんだな……
でも、今日は引かない。
引く気はない。
俺は、あることを胸にここに来た。
床に正座する。
朝陽さんは、楽な体制で座った。
「さ、何かな。話って」
こっちの様子をうかがいながら、軽い調子で聞いてくる。
「お正月……咲夜を一日、貸してはくれませんか?」