男前な彼女
ぎこちないながらも、にこやかだった朝陽さんの表情が曇る。
「それは……どういうことかな?」
「元旦は家族で過ごしてもらってもかまいません。でも、1月2日はずっと、咲夜といさせてほしいんです」
『元旦も咲夜と一緒にいたい』というのが本音だが、さすがにそこまでは言えない。
咲夜だって、新年最初の日は家族と過ごしたいだろうから。
「……丁度いい」
朝陽さんはちゃんとした姿勢になる。
「この際だから、君の気持ちを聞かせてもらおうか」
「俺の…気持ち?」
「そう」
突然のことに少し驚いた。