男前な彼女
素直な気持ち
立ち聞きするつもりなんてなかった。
ただ、どんなことを話しいるのか気になって、ドアの前に立ってただけで!
あ、こういうのを立ち聞きって、言うのか…?
最初のほうはちゃんとリビングにいた。
――朝陽兄ちゃん、なんか怖かったし……
でも!
でも、どうしても気になって……っ!
そしたら…
『咲夜のこと好きです。守りたい。もちろん、これからも一緒にいたい。
朝陽さん、俺のこと…認めてくれませんか…?』
って……
腰をぬかすかと思った。
上牧がそんなことを思っていてくれたなんて、全然知らなかった。