男前な彼女
違うカオ
あの後、あたしたちは無料で配っていたぜんざいを食べ、家に帰った。
家に帰った後は、ベッドに倒れこむようにして爆睡。
起きたころには、もう朝の9時くらいだった。
部屋から出て、リビングに行くと、兄ちゃん2人とお母さんはとっくに起きて、それぞれのことをしていた。
「お、咲夜」
朝陽兄ちゃんはあたしに気付き、姿勢をよくする。
「改めて……あけましておめでとうございます」
「あけましておめでとうございます」
あたしもちゃんと言う。
こういうピシッとした雰囲気は苦手だけど、新年最初の日ぐらいはちゃんとしないとね。
「今日は父さんも帰ってくるらしいから」
「そうなの?」
「うん。だから早く着替えてこい」
「はーい」