男前な彼女
--ピーンポーン
お昼ご飯を食べ、ちょっとした頃、家のチャイムが鳴った。
「たっだいま~!!」
「お父さん!」
急いで玄関まで行くと、ドアが開き、お父さんの姿が見える。
スーツを着崩して着ていて、父親ながらにやっぱりかっこいいなぁ…と思ってしまう。
「みんなのヒーロー!お父さんが帰ってきたぞぉ!」
――喋らなければかっこいいのに…!
なんでこの人は……っ!
「おぉ!咲夜。ただいま。あれ?母さんは?」
「キッチンだと思うよ。洗い物してた」
「お出迎えもなしか…まったく、素直じゃないな…」
お父さんはそう言うと、靴を脱ぎ、早々とキッチンに向かった。