男前な彼女
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1月2日
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それは、まだ街が明るく照らされる前。
午前5時のことだった。
--チュッ
唇にかすかな感触。
ゆっくりと目を開けると、上牧の姿があった。
「迎えに来た」
開かれた窓から入ってくる、ひんやりとした風。
その風でたなびくカーテン。
月明かりに照らされて、上牧の顔がはっきり見えた。
「迎えに…来た、って……?」
まだぼんやりとしているせいで、頭が回らない。
「今日は1月2日だろ?だから、迎えに来た」
だんだん意識がしっかりしてくる。
「なっ、お前…まさか、窓から…?」
「そのまさか」
「何考えてんだよ!危ないだろ!」
あたしの部屋は2階にある。
窓から入ってくるのは結構、危険なはずだ。
上牧はニヤリと笑う。
「俺を誰だと思ってんの?」