男前な彼女
今年も相変わらずな量のチョコを目の前にして呆然とするあたし。
そんなあたしを南は
「いやぁ、今年もすごいねぇ!」と言いながら、バシバシ叩いてくる。
――ったく、他人事だと思って…!
あたしが落ちたチョコを拾い始めると、笑っていた南も拾うのを手伝ってくれた。
チョコを拾い終えることができたのは、チャイムが鳴る少し前だった。
チョコをバッグに詰めれるだけ詰めて、入らない分は手に持って歩いた。
そして教室に着き、恐る恐る机を見たら…
案の定、チョコがぎっしり……
もう言うぞ、我慢できないから。
今まで思ってたこと、言わせてください。
――なんでやねーーーん!!