男前な彼女
――もう行くしかない!
あたしは覚悟を決めた。
「誰だ!!そこにいるのは!!」
あたしは壁にある、電気のスイッチをおもいっきり拳で押した。
電気がつき、人の顔がハッキリと見える。
そこにいたのは……
「……や…まと…?」
大和だった。
驚いたように目を見開き、こちらを見ている。
「なん……で…?」
電話にも出なかったし、メールも返ってこなかったし、今だって、チャイムを押したけど出てこなかった。
なのに、なんで……?