男前な彼女




いい友達を持った、と思う。


すごく嬉しい…




――でも…





「今回は、一人で行ってくる」


「「え!?」」




本当は一人で行くなんて不安。


何が起こるかわからいし、何か起こった時は二人に傍にいてほしい。



でも、すがってばかりもダメだ。


これは、あたしと大和の問題だから。



それに……





「ちゃんと二人で話したい。大和が話してくれるどうかは微妙だけど、あたしは話すつもりだから…」




ちゃんと本音で、話し合いたい。



今の大和は、確実に私に隠し事がある。


あたしは大和の彼女なんだから、話してほしい。





「そっか……」




南は優しく微笑んでくれる。




「いいんじゃない?行っておいで、咲夜」


「えぇ!いいの?南ちゃん!」


「いいの、いいの。咲夜が大丈夫って言ってるんだから、大丈夫でしょ」




――南……



ありがとう……


感謝してる……




やっぱ、南は一番の親友だね。




南と目で笑いあった。










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