男前な彼女
頑張れ、あたし!!
あたしは深呼吸をして、インターホンに手をのばした。
--ピーンポーン
「はい」
すぐに男の人の声がした。
あたしは緊張しながらも喋った。
「た、高槻咲夜と申しますが、大和さんはご在宅でしょうか?」
インターホンから、驚いたように息をのむ音がした。
「高槻、咲夜様…ですか…?」
「?…はい、そうです」
「…お引き取り下さい」
強い口調でそう言われた。
「え、ちょっと!」
もう何を言っても、応答はなかった。