男前な彼女
なんとなく、こうなることは予想していた。
だけど、いざ本当にやられてしまうと…
「ムカツク」
でもね、今ので分かったよ。
――絶対この中に大和がいる!!
『高槻咲夜だ』と言ったときの向こうの反応。
あれは絶対に『来たら追い返せ』とでも言われてるんだ。
なぜ避けられているのか分からない。
大和が『追い返せ』と行ったのかもしれない。
でも、それは本心じゃないと信じたい。
だから…
待ってろ大和。
また、朝日見に行こうよ。
次のクリスマスも一緒にいようよ。
バイト、見に来てよ。
執事喫茶だって、お前に負けたままじゃ嫌だ。
なんでもない日々を大和と一緒に過ごしたいんだよ。