男前な彼女




あたしは振り向いて、大和に短いキスをする。





「悪い、我慢できなかった」




ちょっと勝ち誇った顔をしてみる。




最初は驚いた顔をしていた大和だったが…


急に笑い始めた。







「ど、どした?」



「…たくっ、お前は…」



「……?」
























「ホント、男前……」

















あたしと大和が笑顔で見た空は、






雲ひとつない、青空だった――














    --END--









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