男前な彼女
隼人さんに嘘はつけないよなぁ……
「執事喫茶……です」
「へぇ~!もしかして…咲夜ちゃんも執事?」
「…………」
「あ、気にさわったかな?」
「いえ、大丈夫です!」
なるべく笑顔で答える。
やっぱりあたしって、そういう風に見えるんだろうなぁ…………
「じゃあ、僕も咲夜ちゃんの執事姿を見に行こうかな」
「えっ!来てくれるんですか!」
そ、そういうことなら、おもいっきりかっこつけないと!!
「今から楽しみだな~。咲夜ちゃんの執事姿なんて、かっこいいだろうね」
隼人さんが喜んでくれるなら、執事喫茶も案外良かったのかもしれない……
そう考えると、上牧にもちょっとだけ…
感謝……
…かな?
楽しそうな顔の隼人さんに、あたしは少しだけ微笑んだ。