男前な彼女
それから30分後……
「あ、咲夜ちゃん!」
隼人さんが来た。
「やっぱりかっこいいね!思ってた通りだ」
「いえいえ、そんなことは……」
「似合ってるよ。すごく」
ずるい……
そんな笑顔で…
そんなセリフ…
反則………
「あっ、そうだ」
何かを思い出したように隼人さんが手をたたく。
その時、女の人が隼人さんの後ろから姿を現した。
…え…………?
「実はさ、今日は連れがいるんだ。咲夜ちゃんに紹介するよ」
嫌な予感がした。
「この人、僕の彼女の静香【シズカ】」
--パリン
『彼女』
『彼女』
『彼女』
その言葉を聞いたとき、あたしの中で何かが壊れる………音がした。