男前な彼女
第4章【彼女?下部?】
忠実な下部
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「何?その、ふてくされた顔」
あれから、あたしは服を無理矢理脱がそうとする上牧をなんとかおさえ、学校を出た。
今は帰り道。
もちろん、隣には上牧。
ちょっとすねた顔をしている。
「お前の下着姿、見たかったな~」
変態発言!
まさかとは思っていたが、上牧はナルシストなうえに、変態でもあるらしい。
「ま、いっか。これからいくらでも見れるし!」
「な!?ちょっとまて!その発言なに!?」
「だって俺たち付き合ってんだろ?ならそういうことするのも自然じゃん」
この話の流れからすると、あたしと上牧は付き合うことになったらしい。
まだ、返事もしてないのに……
本当に自分勝手だ。
…だけど……
…ここであたしが全力で拒めば、付き合わなくてもよくなるかもしれない。
嫌だと言えば、取り消しにしてもらえるかもしれない。
けど、そうしないのは
あたしが、上牧にひかれている証拠…
嫌だと言わないのは頷いているのと同じ。
少しずつ…
少しずつ…
上牧の罠にはまりつつあるのかな…?