男前な彼女
「だーかーらー。お前は俺の彼女 兼 下部になるわけだ」
…………?
のうのうとそんなことを言う上牧に、改めて恐れを感じた。
わ、分からない…
この人が本気で分からない……!!
よくわかっていなさそうなあたしの顔を見て、上牧は「はぁ……」とため息をつき、耳元に顔を近づける。
「つまり、お前は俺の命令には逆らえないってこと」
…………。
楽しそうに言う上牧を見ていると、反論する気も起きない。
「例えば……」
そう言いながら、あたしを引き寄せた。
左手を腰に回し、右手であたしの顎を、くいっとあげる。
「ここで、俺がキスしたい…って言ったら、お前は嫌でもしなくちゃいけないの」
「……は?」
な、なんじゃそりゃーーーーー!!