電子恋文

夏休み

「茉莉、おはよっ」


声を掛けて来たのは、親友の松永 麻衣。


「あ、麻衣おはよ。」

「明日から遂に夏休みだね」

「うーん、でも、特にする事ないなーまた引きこもるかな」

「んもー茉莉。だから夏休み一緒に海行こって言ってんじゃん」

「やだよ海。焼けるし、人混み苦手だし」

「これが花の女子高生なのかね」

麻衣は呆れて、ため息をついた。


「麻衣はいいじゃん。彼氏いるし」

「いるけどーあいつと海行き飽きたよ。だって、隆夫との出会い海だし。てか、海でナンパだし。」

「それに釣られたのは麻衣でしょ」

「だってナンパとか初めてで浮かれてたんだもん」




そんなこんな、くだらない話をしている間に学校に着いた。

明日から夏休みのせいか、生徒の顔は朝早いのにウキウキしている。
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