ウソ★スキ
ベンチにソラの体重がぐっとかかると、

ベンチは、体を預けていたあたしの体ごと少し後ろへと傾いた。


すぐ後ろに、ソラを感じる。

悔しいけど、あたしはただそれだけのことでドキドキしていた。



「美夕が先輩と付き合うなんて、絶対無理じゃん」


ソラは小さく呟いた。


「どうして?」







「だって、お前、先輩にあの傷見せるわけ?」















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