ウソ★スキ
「なに?」

あたしの声は震えていた。


こういう時の嫌な予感って、どうして当たるんだろう。

気のせいであって欲しいのに。



「……こんなことお願いできるの、美夕だけだから」

「うん。だから、なに?」



キラはまだうつぶせになったまま、だけどはっきりと言った。



「ソラに、しない理由を聞いて欲しいんだ。できたら、あたしが聞きたがってるっていうことは内緒にして」



……やっぱり。

こんな答えが返ってくることはなんとなく分かっていた。


それでも。

やっぱり実際に聞いてしまうと、その衝撃は強くて。



…………あたしの目の前が真っ暗になった。




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