ウソ★スキ
それは先輩との2回目のキスだった。


だけど、そのキスは、1回目のキスとは違って。

すごく長くて、

すごく深くて。

……オトナのキスって感じがした。


唇が離れた後、先輩はあたしのことを強く抱き寄せて、

「なんか、そそられる香りだね」

って甘い声で囁いた。


あたしの耳元に、先輩の熱い息がかかる。

それはいつもより少しだけ荒っぽくて。

その吐息だけで、あたしの体の力は一気に抜けていった。


「美夕……」

初めて呼び捨てにされながら、

あたしを抱きしめていた先輩の手が、背中をゆっくりと撫でながら下へとおりてくる。

そして、その手はそのまま前にまわり、あたしの制服の中へと入ってきた。



そこであたしは、はっと我に返った。


「先輩……ちょっと待って!こんなとこで……」






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