ウソ★スキ
手を繋ごう
バスを降りると、雨はすっかり上がっていた。
ソラは薄暗がりの中、バス停の時刻表に顔を近づけて
「つぎのバス、1時間以上後なんだな」
って呟いた。
1時間……。
あたしにとっては気が遠くなりそうな時間だった。
こんな息苦しい状態でそんなに長い間、待っていられないよ……。
それに、さっきの苑ちゃんの様子も気になった。
苑ちゃんはあたしと先輩のことを知っている。
あたしが直接話したわけではないけれど、
先輩いわく、
苑ちゃんは先輩の相手があたしだってことを知って、喜んでくれたらしい。
……苑ちゃんは、あたしとソラが手をつないでいたのを、しっかり見ていた。
先輩にはもう、このことが伝わっちゃったんだろうか……。
「あたし、歩いて帰るから」
とにかく、この場を立ち去りたくて。
あたしはソラとバス停に背中を向けて歩き始めた。
ソラは薄暗がりの中、バス停の時刻表に顔を近づけて
「つぎのバス、1時間以上後なんだな」
って呟いた。
1時間……。
あたしにとっては気が遠くなりそうな時間だった。
こんな息苦しい状態でそんなに長い間、待っていられないよ……。
それに、さっきの苑ちゃんの様子も気になった。
苑ちゃんはあたしと先輩のことを知っている。
あたしが直接話したわけではないけれど、
先輩いわく、
苑ちゃんは先輩の相手があたしだってことを知って、喜んでくれたらしい。
……苑ちゃんは、あたしとソラが手をつないでいたのを、しっかり見ていた。
先輩にはもう、このことが伝わっちゃったんだろうか……。
「あたし、歩いて帰るから」
とにかく、この場を立ち去りたくて。
あたしはソラとバス停に背中を向けて歩き始めた。