ウソ★スキ


……誤解?


ソラは、あたしがその言葉に引っかかって

今にも止まりそうな速度でしか歩けなくなってしまったのにも気づかずに、


1人で先を歩いていた。



「じゃあ、俺はここで。また明日な」

ソラ達の家の少し手前まで来たところで、

ようやくソラがあたしの方を振り返る。


「……美夕?」


あたしの強ばった顔を見て、ソラがひとつため息をついた。


「ごめん……悪かったよ」



その言葉がとっても面倒くさそうに聞こえたのは、


単なるあたしの僻みなのかな……



あたしはそんなソラの態度にイライラして、

腹が立って、


思わず叫んでしまった。




「あたしたちって……何なのっ!?」




< 182 / 667 >

この作品をシェア

pagetop