ウソ★スキ
「美夕、昨日は何度もケータイならしてゴメンね! デートの邪魔にならなかった?」

「うっ、ううん、大丈夫っ!」


『デート』っていう言葉を、あえて否定せずに、

あたしは、ぎこちなかったけど、キラに精一杯の苦笑いを返した。


「あー、よかったぁ!」


そう言って安堵のため息をついたかと思うと、キラはソラの顔をのぞき込んだ。


「いいよねーっ、美夕と先輩は仲良くて!」


声高にソラに話しかけるキラは、いつもよりテンションが高くて、



……やっぱり、何かが違っていた。







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