ウソ★スキ
嬉しがるわけでも、自慢するわけでもない。

そういうことには慣れている……そんな口ぶりだった。



ソラは、今でもやっぱりモテるんだろうな。



小・中学の頃、ソラはいつもクラスの中心にいた。

そして、そんなソラの周りにはいつも友達や女の子がいて、賑やかで。


キラもどちらかといえばそっちのタイプだ。


だけどあたしだけは、そんなキラやソラを少しうらやましく、遠巻きに見て笑っているタイプだった。




あたし、あの頃から、ソラが好きだったんだよね……。



『告白されたら、どうするつもり?』

『どうするもなにも、断るしかないだろ……』


一瞬、ソラがあたしの方を見た気がした。


『……俺には好きな子がいるんだから』




……それはキラのことだよね?

……あたしじゃないんだよね?



そう聞いてみたかったけど、

あたしにはそれを口に出すだけの勇気が無かった。







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