ウソ★スキ
『美夕ちゃんは、今どこ?』
「あたしも、まだ外……帰ってる途中なんです」
『え!?遅くない?』
「うん……なんだか急いで帰る気分になれなくて」
まさか、先輩にキラたちのことをどう伝えるか悩んでいましたなんて言えない。
あたしは無意識のうちに、
「先輩がいないと、なんだか寂しくて」
って、歯が浮くようなことを呟いてしまった。
やだ。
あたし、何言ってるんだろう……。
恥ずかしすぎて心臓がドキドキ騒ぎ始める。
先輩も、あたしがそんならしくないことを言ったものだから、少しの間、無言になってしまって。
ようやく返事が返ってきたのは、あたしの心拍数が上がりきった後だった。
『だったら一緒に帰ろう。どこにいるの?』
それは少し照れたような、嬉しそうな声だった。
「あたしも、まだ外……帰ってる途中なんです」
『え!?遅くない?』
「うん……なんだか急いで帰る気分になれなくて」
まさか、先輩にキラたちのことをどう伝えるか悩んでいましたなんて言えない。
あたしは無意識のうちに、
「先輩がいないと、なんだか寂しくて」
って、歯が浮くようなことを呟いてしまった。
やだ。
あたし、何言ってるんだろう……。
恥ずかしすぎて心臓がドキドキ騒ぎ始める。
先輩も、あたしがそんならしくないことを言ったものだから、少しの間、無言になってしまって。
ようやく返事が返ってきたのは、あたしの心拍数が上がりきった後だった。
『だったら一緒に帰ろう。どこにいるの?』
それは少し照れたような、嬉しそうな声だった。