ウソ★スキ
「今……」
あたしは、どんどん小さくなっていくバスを見送りながら言った。
「今、まだ学校前のバス停なんです。さっきバスが来たんだけど、乗り遅れちゃって」
バスはもう、見えなくなっていた。
……これで、いいんだ。
──さっき。
『すみません、乗りません!』
あたしがインターホンに向かって頭を下げながらそう言うと、バスの扉はすぐに閉まってしまった。
そして、あっという間に動き出すバス。
その間、ソラはずっと窓越しにあたしを見ていた。
……そしてあたしも。
ずっと、ずっと。
その姿が見えなくなるまでずっと。
目で、ソラを追いかけていた。
ソラには、あたしが小声で言った言葉、伝わったかな。
「バイバイ」
って……。
あたしは、どんどん小さくなっていくバスを見送りながら言った。
「今、まだ学校前のバス停なんです。さっきバスが来たんだけど、乗り遅れちゃって」
バスはもう、見えなくなっていた。
……これで、いいんだ。
──さっき。
『すみません、乗りません!』
あたしがインターホンに向かって頭を下げながらそう言うと、バスの扉はすぐに閉まってしまった。
そして、あっという間に動き出すバス。
その間、ソラはずっと窓越しにあたしを見ていた。
……そしてあたしも。
ずっと、ずっと。
その姿が見えなくなるまでずっと。
目で、ソラを追いかけていた。
ソラには、あたしが小声で言った言葉、伝わったかな。
「バイバイ」
って……。