ウソ★スキ
バイクショップはここからすぐ近くにあったみたい。

5分もしないうちに、先輩はあたしを迎えに来てくれた。


「遅くなってごめんね」

「ううん、迎えに来てくれて、ありがとうございます」

「本当はもっとゆっくりしたいけど・・・時間も遅いし、すぐ帰ろう」

そう言って、いつものようにあたしを抱きかかえて、バイクの後ろに座らせてくれる先輩。

あたしが先輩に見とれていると、それに気付いた先輩が笑う。

「なに?」




……なんか、恥ずかしい。


「いえ・・・なんでもないです」




その先輩の笑顔があまりにも綺麗で、

あたしは思わず先輩から目をそらしてしまった。




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