ウソ★スキ
そんな沈黙をやぶったのは、無言のプレッシャーに負けたあたし。
「ソラ、何か言ってよ!」
明日は朝早いんだから。
それでなくても緊張して、今夜眠れるか分からないって言うのに、これ以上目が覚めるようなことをするのはやめて欲しい。
明日になれば、イヤでも顔を合わせるんだし、話ならそのときすればいいのに。
……って、別にイヤっていうわけじゃないんだけど……。
「用事がないんだったら、切ってよ! こんな夜遅くにこんなイタズラ電話みたいなことされても、迷惑なんだからね!」
だけど、携帯のスピーカーから聞こえてくるのは相変わらず、微かな息遣いだけで。
それだって、あたしがどんなに声を荒げても、全然反応がなくて。
そんなソラの態度に、あたしだけが、ボルテージをどんどんどんどん上げていって。
「なによ……この前バスで無視したことを怒ってるの?」
「……」
「仕方ないじゃん、先輩が迎えに来てくれることになったんだから!」
「……」
「それに、いつも私の顔もろくに見てくれないし無愛想なくせに、あんなときだけ『おいで』なんて言われても、素直にいけるわけないでしょ!?」
……もう、自分で何を言ってるんだか、訳がわからなかった。
「ソラ、何か言ってよ!」
明日は朝早いんだから。
それでなくても緊張して、今夜眠れるか分からないって言うのに、これ以上目が覚めるようなことをするのはやめて欲しい。
明日になれば、イヤでも顔を合わせるんだし、話ならそのときすればいいのに。
……って、別にイヤっていうわけじゃないんだけど……。
「用事がないんだったら、切ってよ! こんな夜遅くにこんなイタズラ電話みたいなことされても、迷惑なんだからね!」
だけど、携帯のスピーカーから聞こえてくるのは相変わらず、微かな息遣いだけで。
それだって、あたしがどんなに声を荒げても、全然反応がなくて。
そんなソラの態度に、あたしだけが、ボルテージをどんどんどんどん上げていって。
「なによ……この前バスで無視したことを怒ってるの?」
「……」
「仕方ないじゃん、先輩が迎えに来てくれることになったんだから!」
「……」
「それに、いつも私の顔もろくに見てくれないし無愛想なくせに、あんなときだけ『おいで』なんて言われても、素直にいけるわけないでしょ!?」
……もう、自分で何を言ってるんだか、訳がわからなかった。