ウソ★スキ
先輩からのメールが届いたのはそれから5分後だった。

そのメールを待ちわびていたあたしは、携帯を開きながら急いで玄関へ向かった。


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おはよう!

今、公園に着いたところだよ。


本当はこのまま家まで迎えに行って

家の人に挨拶したいんだけど、

旅行前だし、

なんかヤバいかな?


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あたしはメールを読みながら靴を履いた。


……そうだね、先輩の言うとおり。

今このタイミングでは、ちょっと問題かも。


だって。

リビングの前を通るときに一応「行ってきます」って声をかけたら、

ママったら、心配そうな顔で玄関までついてきて。


「管理人さんの言うことをよく聞いて、問題起こさないで頂戴ね。あなたたちはまだ高校生なんだから、そのことに自覚持って……」

「はいはい、昨日から何度も聞いてるよ」



あたしはママの小言を聞き流しながら、先輩に返事を送った。


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うん。

今はヤバいです。

また今度お願いします…


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そして、

「じゃ、行ってくるね!」

と言うと、まだ何か言いたそうにしているママに背を向けて家を出た。




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