ウソ★スキ
あたしを見つめるキラの目には一点の曇りもなくて。

キラのそんな表情にあたしはすっかり言葉を失ってしまった。


だって、これじゃあたし、一方的にキラを疑う悪い人間みたいだ……。



だけどキラが「どうしたの? 早く言って!」って続きを催促するもんだから、今更話をやめるわけにもいかなくて。


次に口を開いたときには、あたしはすっかり弱気になっていた。

そして、キラの顔を見ることが出来ないあたしは、自分の靴をじっと見つめながら言った。



「違ってたらゴメンね。……あのね、さっき先輩に聞いたんだけど……キラ、苑ちゃんとメル友なんだって?」



「え……?」



恐る恐るキラの顔を覗くと、キラはその笑顔を崩さないまま、首を軽くかしげてあたしの顔を見ていた。


「私が、苑ちゃんと、メル友?」






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