ウソ★スキ
ソラがあたしの両肩を抱いて、ゆっくりと自分の体から引き離したのは、それからしばらく経ったあとだった。
「先輩と、喧嘩でもした?」
あたしの肩を抱いたまま、姿勢を低くしてあたしの顔を覗き込むソラ。
あたしは俯いたまま、首を横に振った。
「だったら……もしかして、俺のせい?」
今度は小さく頷くあたし。
「でも、ソラのせいだけじゃないよ? ……昨日の夜から、なんだかいろいろありすぎて……」
そう。もちろん、ソラのせいだけではない。
だけど、今日のソラはどこかおかしくて。
そんなソラに緊張感を持っていたのは本当のことだった。
「それとね……先輩、あたしたちがバスで会ったことを苑ちゃんから聞いたみたい……」
頭上から、ソラのため息が聞こえてくる。
「苑ちゃん、あたしをソラに取られちゃうよって、先輩に言ったみたいで」
「それを、先輩に責められたの?」
「ううん……ただ、『信じてるから』って」
「そうか……」
「先輩と、喧嘩でもした?」
あたしの肩を抱いたまま、姿勢を低くしてあたしの顔を覗き込むソラ。
あたしは俯いたまま、首を横に振った。
「だったら……もしかして、俺のせい?」
今度は小さく頷くあたし。
「でも、ソラのせいだけじゃないよ? ……昨日の夜から、なんだかいろいろありすぎて……」
そう。もちろん、ソラのせいだけではない。
だけど、今日のソラはどこかおかしくて。
そんなソラに緊張感を持っていたのは本当のことだった。
「それとね……先輩、あたしたちがバスで会ったことを苑ちゃんから聞いたみたい……」
頭上から、ソラのため息が聞こえてくる。
「苑ちゃん、あたしをソラに取られちゃうよって、先輩に言ったみたいで」
「それを、先輩に責められたの?」
「ううん……ただ、『信じてるから』って」
「そうか……」