ウソ★スキ
あたしとキラは、バスに乗り遅れないように走るのに必死だったし、
先輩とソラは、先に駅のコインロッカーに荷物を取りに行かなければいけなくて、あたしたちを追い越して先に行っちゃったし、
結局あたしたちは、何も言葉を交わさないまま駅前に着いてしまった。
……だけど、そんな慌ただしさに、今は感謝してしまう。
駅前には既にあたしたちが乗る予定のバスが止まっていて、その傍らには荷物を持った先輩とソラがあたしたちの到着を待っていた。
「2人とも早く!」
先輩の声に、あたしたちは息を切らしながら、そのままバスに飛び乗った。
キラは、ソラと入り口近くの2人掛けの座席に座った。
「あー、疲れた!」
そんなキラの声を背中に聞きながら、あたしは先輩の後をついて一番後ろの長い座席へ向かう。
先輩は、あたしの重い荷物を網棚に上げると、
「景色が綺麗なんだって。美夕ちゃん、奥に座って」
そう言って、あたしに窓側の席を譲ってくれた。
先輩とソラは、先に駅のコインロッカーに荷物を取りに行かなければいけなくて、あたしたちを追い越して先に行っちゃったし、
結局あたしたちは、何も言葉を交わさないまま駅前に着いてしまった。
……だけど、そんな慌ただしさに、今は感謝してしまう。
駅前には既にあたしたちが乗る予定のバスが止まっていて、その傍らには荷物を持った先輩とソラがあたしたちの到着を待っていた。
「2人とも早く!」
先輩の声に、あたしたちは息を切らしながら、そのままバスに飛び乗った。
キラは、ソラと入り口近くの2人掛けの座席に座った。
「あー、疲れた!」
そんなキラの声を背中に聞きながら、あたしは先輩の後をついて一番後ろの長い座席へ向かう。
先輩は、あたしの重い荷物を網棚に上げると、
「景色が綺麗なんだって。美夕ちゃん、奥に座って」
そう言って、あたしに窓側の席を譲ってくれた。