ウソ★スキ
1階は広いリビングと対面式のキッチン、

その奥には広めのお風呂と洗面所、

そして畳敷きの休憩室があった。



「まず、部屋に荷物を置きに行こう」

そう言うと、ソラは1人で先に階段へ向かった。


あたしたちもそんなソラのあとに続いて、一列に並んで階段を上る。


「どの部屋も使えるようにしてあるから、好きに使ってちょうだいね」

背中から聞こえる奥さんの言葉。

部屋割りについてそれ以上踏み込んで聞いてこないのは、管理人さんとしての立場があるからなのかも知れない。


階段を上がりきったところで、あたしたちは足を止めた。


2階のゲストルームは4つ。

それはまっすぐに伸びた廊下に沿うように一列に並んでいた。

どのドアの鍵穴にも、鍵がささったままになっている。


部屋は4つあるんだし、いっそのこと1人で部屋を使わせてもらえたらどんなに楽だろう……。

そんなことを考えていると、先輩がキラに聞いた。

「で、俺たちはどの部屋を使えばいいの?」





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