ウソ★スキ
「ソラ、ごめんっ!」
慌てて離れようとしたあたしに、ソラは言った。
「いいよ、このまま俺につかまってて」
そんなソラの無邪気な笑顔が、とても苦しい。
あたしは、
「ありがとう」
って、震える手でソラの腕をぎゅっとつかんだ。
「……あれ、美夕、香水変えた?」
「えっ?」
「気のせいかな? 今日の美夕、いい匂いがするんだけど」
ソラはそう言うと、前屈みになってあたしのうなじに自分の鼻を近づけてきた。
「ひゃっ!」
ソラの息が首筋にかかって、あたしは思わず変な声を上げてしまう。
「なんだよ、その声」
ソラはおもしろそうに笑っていた。
「……だって、くすぐったいんだもん」
慌てて離れようとしたあたしに、ソラは言った。
「いいよ、このまま俺につかまってて」
そんなソラの無邪気な笑顔が、とても苦しい。
あたしは、
「ありがとう」
って、震える手でソラの腕をぎゅっとつかんだ。
「……あれ、美夕、香水変えた?」
「えっ?」
「気のせいかな? 今日の美夕、いい匂いがするんだけど」
ソラはそう言うと、前屈みになってあたしのうなじに自分の鼻を近づけてきた。
「ひゃっ!」
ソラの息が首筋にかかって、あたしは思わず変な声を上げてしまう。
「なんだよ、その声」
ソラはおもしろそうに笑っていた。
「……だって、くすぐったいんだもん」