ウソ★スキ
「……いいですよ」
だけど、ソラはあっさりそう答えると、先輩と一緒にリビングを出て行ってしまった。
あたしたちに「出てくる」とだけ言い残して──。
──残されたのは、あたしとキラ。
キッチンには、しばらく、水の音だけが鳴り響いた。
あたしが渡すお皿を、キラが受け取って食洗機に並べていく。
「……ねえ、キラ」
その沈黙を破るように、1回目にあたしがそう言ったときは、
水の音が大きくてあたしの声が届かなかったみたいで、キラは何も返事をしてくれなかった。
何から話せばいいんだろう?
今夜の部屋割りのこと、
昨日の電話のこと、
あたしの正直な気持ち、
そして、キラの本音──
話さないといけないことが沢山ありすぎて、何から話せばいいか分からない。
だけど、とにかく話を始めないと──。
あたしはお皿を渡す手を止めると、もう一度、ゆっくりとキラに話しかけた。
「キラ、聞いて。きちんと話をしよう?」
だけど、ソラはあっさりそう答えると、先輩と一緒にリビングを出て行ってしまった。
あたしたちに「出てくる」とだけ言い残して──。
──残されたのは、あたしとキラ。
キッチンには、しばらく、水の音だけが鳴り響いた。
あたしが渡すお皿を、キラが受け取って食洗機に並べていく。
「……ねえ、キラ」
その沈黙を破るように、1回目にあたしがそう言ったときは、
水の音が大きくてあたしの声が届かなかったみたいで、キラは何も返事をしてくれなかった。
何から話せばいいんだろう?
今夜の部屋割りのこと、
昨日の電話のこと、
あたしの正直な気持ち、
そして、キラの本音──
話さないといけないことが沢山ありすぎて、何から話せばいいか分からない。
だけど、とにかく話を始めないと──。
あたしはお皿を渡す手を止めると、もう一度、ゆっくりとキラに話しかけた。
「キラ、聞いて。きちんと話をしよう?」