ウソ★スキ
階段を一段一段下りながら、考える。
……あたし、明日の朝、どんな顔をしてキラと会えばいいんだろう?
きっとキラはいつもどおりの親友の顔で、あたしに声をかけてくるはずだ。
「美夕おはよう! 昨日はどうだった?」
って。
キラは、あたしと先輩が別々の部屋で過ごしたって聞いたら、どんな反応をするんだろう?
それでもやっぱり、笑っているのかな──
さっき、あたしは泣きながら、先輩にキラとの出来事を全て打ち明けた。
あたしはソラが好きだということ、
キラはそのことをずっと前から知っていて、あたしにソラを諦めさせるために「ウソの告白」を計画したこと、
それなのに、ソラが思いがけずあたしの言葉に振り向いてしまったこと、
あたしたちの様子を探るために、苑ちゃんまで利用したこと。
そして、あの「おまじない」──
先輩は黙って話を聞いた後、
「キラちゃんには、俺と一緒に過ごしたって言えばいいよ」
って言ってくれたけど。
──でも。
……あたし、明日の朝、どんな顔をしてキラと会えばいいんだろう?
きっとキラはいつもどおりの親友の顔で、あたしに声をかけてくるはずだ。
「美夕おはよう! 昨日はどうだった?」
って。
キラは、あたしと先輩が別々の部屋で過ごしたって聞いたら、どんな反応をするんだろう?
それでもやっぱり、笑っているのかな──
さっき、あたしは泣きながら、先輩にキラとの出来事を全て打ち明けた。
あたしはソラが好きだということ、
キラはそのことをずっと前から知っていて、あたしにソラを諦めさせるために「ウソの告白」を計画したこと、
それなのに、ソラが思いがけずあたしの言葉に振り向いてしまったこと、
あたしたちの様子を探るために、苑ちゃんまで利用したこと。
そして、あの「おまじない」──
先輩は黙って話を聞いた後、
「キラちゃんには、俺と一緒に過ごしたって言えばいいよ」
って言ってくれたけど。
──でも。