ウソ★スキ
明けない闇
「……ここから先は、美夕が聞きたくなかったらやめるけど、どうする?」
「あたしは……」
本当は、これ以上2人の話を聞きたくなかった。
聞けば聞くほど胸が苦しくなって、自分のとった行動が本当に正しかったのか不安になって……。
だけど、それでも、聞かないといけない気がした。
「ソラが話したいなら、どんなことでも聞くよ」
その言葉に、ソラがホッとしたような気がした。
「それに、何も知らないわけじゃないし、今までいっぱいキラから聞かされてきたし。……あたしなら、大丈夫」
……なんだかソラに言ってるっていうより、自分に言い聞かせてるみたいな台詞。
今が夜で、
ソラに顔を見られなくて、
本当によかった。
あたし、多分、すごく可愛くない顔してる。
あたしは、月を覆い隠すように広がる真っ黒な雲にこっそり感謝した。
そして、ソラは話を続けた。