ウソ★スキ
「……本当に自然なことだったんだ」
夜になると広い家に2人きりになるキラとソラ。
毎晩ひとつの布団で抱き合っているうちに、2人には新しい感覚が芽生えてきた。
仲の良い姉弟とも、
苦境をともに乗り越える同志とも違う、
異性として、相手を求める気持ちが……。
「今思えば、好奇心もあったと思うんだ」
いつまでも幼い子供のままではいられない、心と体。
そして2人は、恋に落ちた。
気持ちが先だったのか、体が先だったのか、本人たちでさえよく分からないままに──。
「いけないことだって……思わなかったの?」
「うん。……そんなのおかしいって言われるかも知れないけど、あの頃の俺たちは2人だけの世界に閉じこもって、ずっと、その世界を守ることしか考えてなかったから……」
「……」
「自分たちの関係を本気で悩むようになったのは、それからかなり後のことだった。……そのときにはもう、すっかり手遅れだったけど」
夜になると広い家に2人きりになるキラとソラ。
毎晩ひとつの布団で抱き合っているうちに、2人には新しい感覚が芽生えてきた。
仲の良い姉弟とも、
苦境をともに乗り越える同志とも違う、
異性として、相手を求める気持ちが……。
「今思えば、好奇心もあったと思うんだ」
いつまでも幼い子供のままではいられない、心と体。
そして2人は、恋に落ちた。
気持ちが先だったのか、体が先だったのか、本人たちでさえよく分からないままに──。
「いけないことだって……思わなかったの?」
「うん。……そんなのおかしいって言われるかも知れないけど、あの頃の俺たちは2人だけの世界に閉じこもって、ずっと、その世界を守ることしか考えてなかったから……」
「……」
「自分たちの関係を本気で悩むようになったのは、それからかなり後のことだった。……そのときにはもう、すっかり手遅れだったけど」