ウソ★スキ
「だけど皮肉なことに、俺たちがそうやって深みにはまればはまるほど、キラの状態は良くなっていったんだ」
キラは、ソラに抱かれた後は、再び泣くことなく落ち着いて眠ることが出来た。
キラが夜を怖がらずに済む……
ソラは、そのことが何よりも嬉しくて、
「このまま2人で地獄に堕ちてもいい」
キラの寝息を横で聞きながら、何度もそう思ったという……。
「そんなことでキラを守った気になって……俺もかなり歪んでたよな」
それはきっと、あたしに問いかけた言葉。
だけど、あたしは何も言い返すことができなかった。
「俺のこと、嫌になった?」
「……ううん、そんなことない」
そんなんじゃ、ない。
生々しい話を聞かされても、不思議と「嫌だ」という気持ちにはなれなくて。
ただ、ただ、胸が苦しいだけで。
だけど、あたしはソラに「歪んでないよ」って言ってあげることができなかった。
だからと言って、ソラを慰めるために「でも、そうするしかなかったんだよね」なんて軽々しい言葉をかけるような真似は、もっとしたくなくて。
今、部外者のあたしが何を言っても、薄っぺらくて何の意味も持たない言葉にしかならない。
……そんな気がした。
だからあたしは、返事をする代わりに別の質問を投げかけた。
「今は……夜、どうしてるの?」
キラは、ソラに抱かれた後は、再び泣くことなく落ち着いて眠ることが出来た。
キラが夜を怖がらずに済む……
ソラは、そのことが何よりも嬉しくて、
「このまま2人で地獄に堕ちてもいい」
キラの寝息を横で聞きながら、何度もそう思ったという……。
「そんなことでキラを守った気になって……俺もかなり歪んでたよな」
それはきっと、あたしに問いかけた言葉。
だけど、あたしは何も言い返すことができなかった。
「俺のこと、嫌になった?」
「……ううん、そんなことない」
そんなんじゃ、ない。
生々しい話を聞かされても、不思議と「嫌だ」という気持ちにはなれなくて。
ただ、ただ、胸が苦しいだけで。
だけど、あたしはソラに「歪んでないよ」って言ってあげることができなかった。
だからと言って、ソラを慰めるために「でも、そうするしかなかったんだよね」なんて軽々しい言葉をかけるような真似は、もっとしたくなくて。
今、部外者のあたしが何を言っても、薄っぺらくて何の意味も持たない言葉にしかならない。
……そんな気がした。
だからあたしは、返事をする代わりに別の質問を投げかけた。
「今は……夜、どうしてるの?」