ウソ★スキ
「こんなこと話してごめんな……。でも、俺の勝手だけど、キラも苦しんでるってことを、どうしても美夕に分かって欲しかったんだ」
「うん……」
キラは、いつだってあたしの隣で笑っていた。
ソラのことが大好きで、毎日何時でもソラの話をして、
そして何よりソラに愛されてるって自信を持っていた。
だから、キラは眩しいくらい綺麗だったし、
あの日、「ソラを奪って!」って言うまで、本当に幸せそうだったんだ──
「キラ、美夕にいろいろひどいことをしたと思うけど……許してやってくれないか?」
「許すだなんて……!」
あたしは首を思いきり横に振った。
親友の大事な恋人を奪おうとしているのは、あたしだ。
ううん、キラにとってのソラは、
「恋人」なんて言葉で済ませられるような生易しい存在じゃない。
もっと重くて、もっと深い──
生きるために必要不可欠な存在なのに。
「許してもらう必要があるのは、あたしのほうだよ……」
あたしの目から、再び大粒の涙がこぼれ落ちた。
「うん……」
キラは、いつだってあたしの隣で笑っていた。
ソラのことが大好きで、毎日何時でもソラの話をして、
そして何よりソラに愛されてるって自信を持っていた。
だから、キラは眩しいくらい綺麗だったし、
あの日、「ソラを奪って!」って言うまで、本当に幸せそうだったんだ──
「キラ、美夕にいろいろひどいことをしたと思うけど……許してやってくれないか?」
「許すだなんて……!」
あたしは首を思いきり横に振った。
親友の大事な恋人を奪おうとしているのは、あたしだ。
ううん、キラにとってのソラは、
「恋人」なんて言葉で済ませられるような生易しい存在じゃない。
もっと重くて、もっと深い──
生きるために必要不可欠な存在なのに。
「許してもらう必要があるのは、あたしのほうだよ……」
あたしの目から、再び大粒の涙がこぼれ落ちた。